リカンベントバイクは、背もたれが付いたりリクライニングシートを持ち、特に腰や膝に優しいデザインが特徴のエアロバイクです。本記事では、リカンベントバイクの基本的な情報から、そのメリットとデメリット、そして選び方のポイントについて解説します。そして、アルインコのリカンベントバイクを検討中のあなたへ、人気モデルAHE7020とAHE8019の特徴やスペックを比較し、あなたがそれぞれを見極めるための参考情報をお届けします。ぜひ参考にしてください。
リカンベントバイクとは
リカンベントバイクは、通常のフィットネスバイク(アップライトタイプやスピンバイクタイプ)とは異なり、画像のように背もたれが付いたりリクライニングシートを持つバイクです。このデザインにより、快適な姿勢で運動することができ、特に腰や膝に負担がかかりにくいのが特徴です。リカンベントバイクは、リハビリや有酸素運動を行う際に人気があります。
リカンベントバイクはこんな方におすすめ
●有酸素運動を快適におこないたい方
●リハビリなどの目的で運動をされる方
●ジョギングなどでは腰や膝に不安がある方
●バランスよく安定した運動が求められる高齢者
●体重がある方で負担を軽減した運動をおこないたい方
適度な運動が必要なのはわかるけど、激しい運動は難しい・身体に負担をかけず無理なく運動をつ続けていきたいという方に適したのがリカンベントバイクです。
リカンベントバイクのメリットとデメリット
・背もたれがあり、腰や背中がサポートされるため快適に運動ができる
・ジョギングなどの運動と比べ、ひざや腰への負担が少なく身体にやさしい
・歩くのに重要な筋肉「大腿四頭筋」を鍛えることができ転倒防止に繋がる
・床面に近い設計で転倒リスクが低く、安心して運動に取り組むことができる
・適度な有酸素運動が可能で心肺機能の向上や体脂肪の燃焼を期待できる
・重量があるため、移動が大変
・通常のフィットネスバイクより広めの設置スペースが必要
・モデルによっては負荷(ペダルの重さ)が物足りないものがある
デメリットに示した重量がある点や広めのスペースが必要という点は、リカンベントバイクの使用想定がリハビリや高齢者の方であることを考えると、安定性の観点からは当然といえるものかもしれません。
リカンベントバイクを選ぶ際のポイント
・負荷調節の有無や負荷の強さ
・設置スペースやマシンサイズ
・安定性が高く安心して運動できそうか
・背もたれの有無やサドル位置調整などは可能か
・その他、自分に必要な付加機能が搭載されているか
以上のポイントを踏まえ最適なリカンベントバイクを見つけてください。
今回はアルインコのリカンベントバイク2機種を紹介します。検討材料のひとつになれば幸いです。
アルインコ リカンベント AHE7020とAHE8019 特徴・スペック比較
特徴/スペック | AHE7020 | AHE8019 |
負荷調整 | 8段階(調整幅広い) | 8段階(軽め) |
快適性 | 高い | 非常に高い |
安定性 | 高い | 高い |
サドル前後調節 | ○ | ○ |
サドル高さ調節 | × | ○ |
クランクの長さ調節 | × | ○ |
心拍数測定機能 | ○ | × |
時間・距離・速度・カロリー表示 | ○ | ○ |
移動用キャスター | ○ | × |
ペダルバンド | ○ | ◎ |
適応身長 | 約150~180 | 約140~180cm |
耐荷重 | 120kg | 110kg |
連続使用時間 | 30分 | 60分 |
本体サイズ | 幅600×奥行1,320×高さ1,170mm | 幅620×奥行1,060~1,340×高さ1,070mm |
重量 | 約38.5kg | 約35.0kg |
それぞれのバイクについての細かい特徴は次よりご確認ください。
AHE7020の特徴
1. サドル(シート)位置の調節ができる
サドル(シート)の下にあるレバーを引くことでサドル(シート)の前後調節が可能で、前後調節は230mmの無段階スライド式で調節ができます。この調節をおこなうことで、(約)150~180cmまでの身長に適応します。
2. クランク一体型のチェーンカバー
クランク(ペダルと本体をつなぐ部分)が本体と一体化している特徴的なデザイン。この仕様によりズボンの巻き込みやクランクでくるぶしを打つなどといったリスクを予防します。(本体のカバーごと回転するイメージです)
3. 背もたれシート・サイドハンドル
4. お尻にやさしい座面シート
背もたれが身体のふらつきを抑えて転倒防止、心拍数センサー付きのサイドハンドルは可動式で起こすことができるので乗り降りにも支障ありません。また、サドルは幅が広く長時間の運動でもお尻が痛くなりにくい形状です。
5. ペダルバンド付属
ペダルバンドがあることで運動中の足の踏み外しを防止します。
6. タブレットトレー付き
ペダルバンドがあることで運動中の足の踏み外しを防止します。
7.かんたん負荷調節
レバー操作でかんたんにペダルの重さ調節ができます。負荷の方式はマグネット負荷方式で、永久磁石を車輪に近づけたり遠ざけたりすることでペダル負荷を発生させます。ベルト負荷方式のように、物理的に何かと何かをこすり合わせて負荷を発生させることがないので、運動音もほとんどありません。
ペダル負荷の値については次のとおりです。
ペダル負荷 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
30 | 36 | 47 | 53 | 65 | 80 | 116 | 181 |
単位:W(ワット)/[RPM]60の場合
※[RPM]とは回転機において、一周期を一回帰と見なし、1分間に何度同じ回帰を繰り返したかを表す単位で、ここでは1分間にペダルを60回転させた場合を指します。W(ワット)は運動強度を表し、数値が高くなるほどきつい運動をおこなっているということになります※
後述するAHE8019のペダル負荷と比較するとわかりやすく、AHE7020の方がペダル負荷の調整範囲が広く、重めの仕様となっています。
8. 移動に便利なキャスター付き
キャスターと移動用のハンドルがついており移動の際は本体を傾けてキャスター移動することができます。このキャスターは本体を傾けないと床面と設置しないので、運動中も安心です。
9. 心拍数測定機能つき
AHE7020は心拍数測定機能つきでサイドハンドルにある測定センサーを握ることで心拍数を測定することができます。運動の目的に応じて心拍数を確認しながら負荷の調節をおこない無理なく運動を進めてください。ただし、AHE7020は医療機器ではないので、メーターに表示される心拍数はあくまでも目安の数値であることをご理解ください。
10. 3つのボタン操作&シンプルメーター
操作は3つのボタンだけで直感的な操作が可能です。操作は簡単でもメーターに表示される項目は充実しており「時間(分:秒)」「走行距離(km)」「速度(km/h)」「心拍数(拍)」「累積走行距離(km)」「消費カロリー(kcal)」の表示が可能です。気になる項目を固定して表示させる方法のほかに、一定時間ごとに表示項目が自動で切り替わる「スキャン」という表示方法も可能です。
また、メーターでは「時間」あるいは「距離」による目標設定も可能です。「何分運動する」や「何kmは漕ぐ」など目標を設定することでモチベーションアップにも繋がります。
11. 製品サイズ
アルインコの他のフィットネスバイクと比較すると設置に要する床面積は広めですが安定感が重視されるリカンベントバイクなので、その点は安心材料といえます。
12. 製品スペック
製品名 | リカンベントバイク7020 |
---|---|
型番 | AHE7020 |
製品サイズ | W600 × D1320 × H1170mm |
梱包サイズ | W280 × D1280 × H640mm |
重量 | ■本体:約38.5kg ■梱包:約42.5kg |
材質 | スチール/ABS/HIPS/PVC/PU/PP |
適応身長 | 約150~180cm |
使用制限体重 | 120kg |
連続使用時間 | 30分 |
電源 | 単3乾電池×2本 |
JAN | 4969182517040 |
以上、アルインコ リカンベントバイク AHE7020について解説しました。製品の詳細やご購入は下記よりご確認ください。
続けて AHE8019について解説します。AHE7020と比較しながら読み進めていただければ幸いです。
AHE8019の特徴
1. ペダルまでの長さを左右個別に調節できる
AHE8019はサドルからペダルまでの長さを左右個別に調節することができます。足の可動域に左右差がある方でも、左右それぞれのクランクの長さを調節することで運動に取り組むことができます。クランクを長く設定するとペダルの回転が大きくなり広い可動域、短く設定すると回転が小さくなり狭い可動域となります。ご状況に応じて設定してください。
2. 運動をしっかりサポート
【安心1. 背もたれ付きで後方も安心】
運動中にバランスを崩しての後方転倒防止に役立ちます。
【安心2. サイドハンドルでぐらつき対策】
サドル横のサイドハンドルがあることで運動中の左右のぐらつきを防止します。
【安心3. ワイドペダルとペダルバンド】
足を乗せやすいワイドなペダル、足首と足の甲の2か所を固定できるペダルバンド付きで足のズレや踏み外しによる足の落下を防止します。
3. 乗り降り時のあんしん機能
乗り降りの際に座面が回転するので、本体を跨いだり、すき間に足を通したりすることなく乗り降りすることができます。足腰を使う跨ぐ動作などが不安な方・自信のない方でも安心です。
※注意点※サドルシートの回転は座面が一番低い位置にある時のみ可能です。座面を上げている場合は、座面の下のシートポストにあるサドルノブで座面を一番下に下げることで回転が可能になります。
4. かんたん負荷調節
ダイヤル操作でかんたんにペダルの重さ調節ができます。負荷の方式はAHE7020同様、マグネット負荷方式で静音性も高く、時間帯を気にせずに運動することができます。
ペダル負荷の値については次のとおりです。
ペダル負荷 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
16 | 19 | 21 | 22 | 24 | 26 | 29 | 31 |
単位:W(ワット)/[RPM]60の場合
※[RPM]とは回転機において、一周期を一回帰と見なし、1分間に何度同じ回帰を繰り返したかを表す単位で、ここでは1分間にペダルを60回転させた場合を指します。W(ワット)は運動強度を表し、数値が高くなるほどきつい運動をおこなっているということになります※
前述するAHE7020のペダル負荷と比較するとわかりやすく、AHE8019は一番重たいペダル負荷でも、AHE7020の一番軽いペダル負荷と同程度と負荷の軽い仕様となっています。
5. 3つのボタン操作&シンプルメーター
操作は3つのボタンだけで直感的な操作が可能です。メーターに表示される項目は「時間(分:秒)」「速度(km/h)」「距離(km)」「消費カロリー(kcal)」の表示が可能です。気になる項目を固定して表示させる方法のほかに、一定時間ごとに表示項目が自動で切り替わる「スキャン」という表示方法も可能です。
AHE8019は心拍数測定は非搭載なので、心拍数の表示はありません。
AHE7020同様、AHE8019でも運動の目標値設定が可能です。
6. 細かな一調節ができる
自分に合ったポジションで、且つ安心して運動できるよう、各部で細かい位置調節が可能な仕様となっています。
【調節1. メーターの角度調節】
メーターを見やすい位置に角度調節ができます。
【調節2. シート高さ調節】
シートの高さを455~580mmの間で高さ調節することができます。(高さの数値は床面からサドルまでの高さ)
【調節3. がたつき調節】
アジャスターを回転させることでマシンのがたつきを調節することができます。
【調節4. クランクの長さ調節】
ペダルまでの長さを左右でそれぞれ個別に調節することが可能で、足の可動域に左右差があってもクランクの長さを調節することで運動がおこないやすくなります。
【調節5. シートの前後調節】
シートの前後は8段階(前後40mmピッチ)で調節可能です。
7. 製品サイズ
こちらもアルインコの他のフィットネスバイクと比較すると設置に要する床面積は広めですが、AHE7020と同様に安定感は安心材料といえます。
8. 製品スペック
製品名 | リカンベントバイク8019 |
---|---|
型番 | AHE8019 |
製品サイズ | W620 × D1060~1340 × H1070mm |
梱包サイズ | W470 × D830 × H760mm |
重量 | ■本体:約35.0kg ■梱包:約41.0kg |
材質 | スチール/ABS/PVC/ポリエステル |
適応身長 | 約140~180cm |
使用制限体重 | 110kg |
連続使用時間 | 60分 |
電源 | 単3乾電池×2本 |
JAN | 4969182516302 |
アルインコ リカンベントバイク AHE8019について解説しました。製品の詳細やご購入は下記よりご確認ください。
まとめ
リカンベントバイクは、特に腰や膝に負担をかけずに運動したい方や、リハビリを行う方に最適なフィットネスバイクです。アルインコのAHE7020とAHE8019は、それぞれに特徴があり、使用の目的によって選ぶバイクは異なります。AHE7020は幅広い負荷調整が可能で、軽めの負荷から重めの負荷まで調節できるので広い年齢層にマッチします。AHE8019は全体的に軽めの負荷、また安心して運動に取り組むことができる作りになっているため身体に無理な負荷をかけずに運動することができます。自分の目的に合ったモデルを選び、快適で健やかなフィットネスライフを過ごしましょう!
それぞれのマシンについてのご確認はこちらから
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